アリーナの無茶修行(特訓その2)

風鴇能太


 アリーナはサランの町からテンペの村へ通じる街道を歩いている。装備は踊り子の服(ふんどしバージョン)と革の拘束具だけだった。
 耳飛びネズミが3匹現われた。
「空中戦になりますね。今のピンクなら、キックだけでじゅうぶんでしょう」
 姫様お付きの侍女の特訓という触れ込みなので、アリーナはピンクという偽名で呼ばれている。
 ブライは皮袋から短い鎖を取り出した。アリーナの首枷に鎖を取り付け、両腕を背中にねじ上げて手首の枷につないだ。
「思いきり高く飛ばないと届きませんぞ」
 アリーナはひとりで耳飛びネズミに向き合った。
「キキッ!」
 耳飛びネズミAの攻撃。アリーナは身をかがめて攻撃をかわした。
 アリーナの攻撃。アリーナは飛び蹴りをはなった。しかし、飛んでいる耳飛びネズミには届かなかった。
「もっと高く飛べと言ったではないか」
 ブライの攻撃。いばらの鞭でアリーナの肩を打った。アリーナは口惜しさに唇を噛み締めた。
 耳飛びネズミBの攻撃。アリーナは正面から攻撃を受け止めた。膝蹴りで反撃。耳飛びネズミBを倒した。
 耳飛びネズミCの攻撃。アリーナはジャンプしながら脚を真上に蹴った。耳飛びネズミCを倒した。しかし、体勢を崩して肩から着地した。
「痛っ……」
 アリーナはダメージを受けた。アリーナは立ち上がった。激しい動きで踊り子の服は腰布がほどけていた。
 耳飛びネズミAは飛ぶのも忘れて、アリーナの股間に見とれている。ヘアを剃られているので、ピンク色の割れ目が丸見えだった。アリーナの攻撃。耳飛びネズミAは、幸せそうな表情で踵落しを食らって昇天した。
 アリーナは、たおしたモンスターの死骸を足で探った。コインを見つけた。アリーナは跪いて、口でコインを集めた。後方でひかえているブライのところへ行って、ブライが手を差し出すのをじっと待った。
「ザコを相手にもたつきおって。まあ、たいしてダメージを食らわなかったから、及第点ということにしといてやろう」
 ブライは、アリーナの剥き出しの股間を撫で上げた。アリーナはクリトリスを摘ままれて、うっとりした表情を作った。ちょっとでも嫌悪を顔に出すと、いばらの鞭でしごき上げられるのだった。
 アリーナは、ブライの差し出した手にコインを吐き出した。
「これくらいなら、まだホイミはいりませんね。服だけ直しておきましょう」
「闘いのたびに服装が乱れるのは、ピンクの動きに無駄があるからじゃが、おぬしの直し方もいい加減かもしれんの、クリフト」
 アリーナの鎖をほどきながら、ブライがあおった。
「では、ほどけないようにしましょう」
 クリフトは腰布をねじって紐のようにした。紐になった腰布をアリーナの股間に食い込ませて、強く引き絞った。
「あっ……いや」
 アリーナはよわよわしく抗議したが、それ以上はさからわず、クリフトにされるがままになっていた。
「どうも手ごたえが悪い」
 クリフトは腰布をゆるめて、大きな結び玉を作った。結び玉をクレバスに埋め込んで、また引き絞った。
「あ、くう……」
 踊り子の服は、エッチなフンドシになってしまった。
「ありがとうございます、クリフト様」
 アリーナは仕込まれた台詞を口にした。家来の迷惑など考えずに好き放題にあばれていたじゃじゃ馬姫の面影は、もはやなかった。毎晩ふたりに犯され、宿の裏庭に裸で吊るされて折檻されるうちに、アリーナは従順な牝奴隷に作り変えられていた。犯されながら快感にのたうち、宿泊客に裸身を見られて羞恥に身悶えながらも股間を濡らしてしまうようになったのだから、マゾ牝奴隷といったほうが正確かもしれない。
 だから――埋め込まれた結び玉に股間をえぐられながら歩きだすと、アリーナはいつしか本物の恍惚の表情を浮かべていたのだった。



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